JCB OS ゴールドの海外航空機遅延保険を使ってみた

shunirr.hatenablog.jp

これまでのあらすじ

先日、台湾旅行に行ってきたのですが、帰国の際、羽田に到着する予定時間に台風が関東にいたため、搭乗予定だった飛行機は 20:40 発から翌 04:10 発に変更されてしまいました。

飛行機が遅延した場合に利用できる保険が、自分の持っているクレジットカードにあることを知り、その申請した話を書こうと思います。

JCB の海外航空機遅延保険とは

www.jcb.co.jp

insurance.jcb.co.jp

私は「JCB OS ゴールド」というクレジットカードを持っており、これには様々な保険が付帯されているのですが、その中でも「国内・海外航空機遅延保険(自動付帯)」という保険が付いているのが特徴的です。私自身、何枚かクレジットカードを持っていますが、この「航空機遅延保険」があるカードはあまり無いと思います。一度自分の手持ちのクレカを調べてみると良いかもしれません。

「国内・海外航空機遅延保険(自動付帯)」が何をしてくれるかと言うと、ザックリ言うと飛行機が遅延している間の "メシ代 (2 万円まで)" を補償しますよ、と言うもの。

付帯保険内容照会 | JCBカードのおすすめ保険

なので、豪快に遅延して、一泊多めにホテルに泊まらないといけなくなった、と言う場合でも、ホテル代は補償されません。あくまでメシ代だけです。その場合はどうするのがいいのかなぁ。

ちなみにロストバゲージしたときの衣料品購入費用とかもこの枠組みで補償されるようですね。

利用までの流れ

9/15 出発前日

飛行機を予約したのは 1 ヶ月以上前ですが、一泊の旅行だったので、帰国のタイミングで台風が来てヤバそう…というのは旅行に行く前から分かっていました。

なので海外旅行の、特に遅延や欠航に関する保険について予め調査していたのですが、手持ちのクレジットカードに「航空機遅延保険」があることを把握し、実際に遅延することになったらまた電話しようと考えていました。

9/17 帰国予定日のお昼ごろ

peach からメールが来ていて、搭乗予定の飛行機が 02:55 発になることが確定しました。その場で JCB ゴールドデスクに電話しました。すると「JCB グローバル・ほっとライン 24 で対応するので、台湾からの場合は 0080 〜 」という風に別の電話番号を教えてもらえました。

しかしそのタイミングでは 10 分以上保留が続いたので (恐らく台風で帰れなくなった人がたくさんいてパンクしているのかなと予想) 、旅行の予定もあるので「まあどうせ申請書を家に送ってもらうだけだし、帰国後にやればよいか」と思って、電話を切りました。

JCBプラザコールセンター(海外)連絡先一覧 | クレジットカードJCB 海外でも便利な優待特典やJCB PLAZA情報

ちなみに電話はコレクトコールというもので、無料で通話することができます。海外ローミングしていたら日本経由でダメだと思うけど、私は現地の SIM を利用していて無料で通話することができました。はじめは、「音声通話のクレジットとかチャージしてないし面倒だな…」と思っていたのですが、コレクトコールなので問題なかったようです。

9/17 帰国予定日の夜ごろ

元々の飛行機は 20:40 発予定、この時点で 02:55 発というのは確定していたのですが、あくまで飛行機が遅延した際のメシ代を補償するものなので、保険を適用させるためにはレシートの時刻を 20:40 以降にする必要がありそうです (確認していません) 。

なので、少し遅めに夕食をとり、また限度額は 2 万円と言うことなので、割と高めのメシ屋でワインを飲んだりして 19000 円くらいを使うことができました。また、実際に会計を 21 時すぎにすることで、レシートにもそのように印字されて 20:40 より後の食事であることを成立させることができました。

保険を申請するためには、時間や金額が分かるレシートはちゃんと貰う必要があります。私は中国語を話すことが出来ないのですが、 Google 翻訳で「領収書ください」と書いて中国語 (繁体字) に翻訳したものを店員に見せて「OK?」「Ah, OK OK!」というような雑コミュニケーションを行なって無事レシートをゲットしました。高いお店だったので言わなくても貰える可能性は高かったと思いますが、念のため言っておくとよいでしょう。

9/18 帰国後

無事帰国しましたが、家についたのが朝 9 時半で、その後一日中寝ていました。

9/19 お昼ごろ

以下のものを用意します。

  • e チケット、実際に搭乗した航空券半券
  • 航空機遅延証明書
  • 店で貰ったレシート

損保ジャパン日本興亜に電話します。この場合、台湾で教えてもらったのは 0080 から始まる現地用の番号なので、日本から掛けるときは 0120 から始まる以下の番号です。

付帯保険内容照会 | JCBカードのおすすめ保険

帰国後は保留は 2 〜 3 分ほどで、比較的すぐ担当者に繋がりました。

JCB OS ゴールドの会員であること、台湾旅行の際に飛行機が遅延したため「海外航空機遅延保険」を申請したいこと、利用した料金は 2 万円以下であること、レシートは確保してあること、チケットの半券や遅延証明書も手元にあることを説明します。すると、「それは補償することが可能なので、申請書類を自宅に郵送します。住所を教えてください」と言われるので、住所を教えます。

9/25

申請書類が届きました。 9/19 に電話して 9/25 に書類が届いたので、だいたい 1 週間というところでしょうか。この書類に、事故の状況や振り込み先口座などを詳細に記載します。手戻りがあっても面倒なので、出来るだけ丁寧に書きました。

  • e チケット、実際に搭乗した航空券半券
  • 航空機遅延証明書
  • 店で貰ったレシート
  • クレカ利用明細
    • 決済したのは TWD だが、クレカ明細を出せば日本円の額で振り込んでもらえる
  • 海外保険の申請書類
    • 自由記述欄があるので、とにかく色々書きます
    • 「20:40 発の便が翌 04:10 発に変更、チケット半券では 03:25 、遅延証明書では 03:55 となっているが、実際の出発時刻は 04:10 ごろでした」
    • 手書きなので一発勝負だし怖い
  • 海外航空機遅延保険用の別紙 (新設された保険なので書類が別々になっているのだと思われる)

9/27

申請書類を返送した。いろいろ書類を印刷したりしていたら地味に 2 日かかってしまいました。次、申請する機会があったときには、これらの書類を予め準備しておけば即日返送できると思います。

9/29

050 から始まる電話番号から電話が掛かってきました。損保ジャパン日本興亜の社員であること、補償金額が確定したこと、振込は 1 週間程度で行なわれること、が 1 〜 2 分で説明され、特に疑問点など無かったので「ありがとうございました」と言って電話を切りました。

補償金額は、クレカ利用明細を同封していたことが良かったようで、この通りの金額を補償します、と言っていました。これを同封しなかった場合はそのタイミングの為替レートで計算してもらえるそうですが、クレカ決済の場合は海外利用手数料が掛かってしまうので為替レートより実際の決済金額は高くなってしまいます。その分も含めて補償してもらえるように、利用明細を同封するのがよいでしょう。

10/3

振り込まれました。

9/17 の航空機遅延発生・補償対象の食事をした日から丁度 15 日でお金が振り込まれました。スムーズに手続きしていればもう少し早くなりそうですね。

電話をしたり資料を書いたりしている時間は合わせて 2 時間も無いでしょうから、時給 1 万円以上と考えるとかなりオトクな保険だと思います。実際には航空機が 7 時間以上遅延して空港で一晩明かすことになり、それ以上の被害を受けていますが、あまり無いことなので個人的には面白い経験でした。来年は台風シーズンにあわせてどんどんアジア旅行したいと思います。

所感

どうでもいいけど、なんかクレカを入会させるアフィリエイトみたいな記事になってしまったことを後悔。