数学へのあこがれ
結城さんの数学ガールを今更ながらに読了した。 本自体は、9月上旬に買っていたけど、ゆっくりゆっくり少しずつ数学を理解しながら読もうと思っていたら結構時間がかかってしまったの。 かといって、すべて理解できたかと言われればまた微妙だけども。
数学ガールを知らない人は、買って読めばいいと思うけど、とりあえず概要と紹介をしたいと思う。
心ときめく数学の世界をあなたに。 『プログラマの数学』の結城浩が贈る、魅惑の数学物語。美少女ミルカさん、元気少女テトラちゃん、それに僕。三人の高校生が数学にチャレンジ。数学を楽しみ、学ぶことについて考え、異性へほのかな思いに心を動かす……。オイラー生誕300年記念出版。
ああ、これは概要じゃないか。 この本をひと言で言うなら、数学を題材にした小説。
本をパラパラとめくると、数式がわーっと出てきて、まるで教科書のよう。それで、僕の友人は数学ガールを敬遠していた。 しかし、教科書とは違い小説として書かれ、数学のおもしろさに重点を置いているため、読んでいるこっちも面白い。
僕は授業の時には必死に公式を暗記して、解き方を暗記して、というような事をしていたけど、この本は違う。 暗記するのではなくて、数式から別の関係のなさそうな数式を求めたり証明に使ったりと、数学で「遊んでいる」のだ。
と、ちょっと文才が無くて伝わりにくいかな。
扱う数学は広いようで狭い。 数列を母関数で解いて、という流れが多い気もしたが、そこはまったく問題ではない。
僕はこの本で、数学のおもしろさを再認識できた。つまり数学に興味を持ってもらう本としては、最高の題材なのだ。
高校生や大学生の頃、数学が嫌いだった人、今現在嫌いな人、嫌いじゃないけど好きでもない人、というかもうみんなに読んでもらいたい。
とりあえず、僕はこの本をもう一度読んで、次は登場人物と一緒に数式をいじりながら、数学を楽しんできたいと思う。
あと、ラプラスとかフーリエのあたりも数学的に面白そう。 本には出てこないけど、自分でいじくり回してみたいと思う。
追記
そういえば、ウェブ版の数学ガールがあるんだっけ。 それも読まなきゃな。