難聴になったよ、治ったよ

自分の年齢はもうアラサーからアラフォーになりつつある、いい歳したオッサンなわけですが、人生で始めて難聴になったという経験をしたので時系列をメモしておきます。オチを先に言うと寛解しています。

5/15 (月)

新型コロナウイルスの猛威によりリモートワークになり早 4 年、数えられるくらいにしかオフィスには行っていなかったのですが、 5 類感染症移行に伴なって自分が所属する会社でも出張もしてもいいよという雰囲気になっていました。

そこで、かねてより協業していた関西のチームメンバーとオフサイトミーティング (+ 飲み会) をするために、東京から新幹線で京都に出張しました。

コロナ禍の間に「どうせ出社しないだろうから都心からちょっと離れても良いだろう」と思って引越したのですが、新幹線に乗るまでに 1 時間程度掛かるのはなかなか辛いです。

そして 5/15 の夜は、久々の出張と飲み会ということもあり、夜の 1 〜 2 時くらいまでワインを飲んでいました。

5/16 (火)

個人的にはもっと長く出張しても良いなと思うのですが、別に京都観光しにきたわけでは無いので翌日には東京へ帰ります。

前日の飲み過ぎによる寝不足 + 体調不良で「あー二日酔いも久々だな〜」とか思いながら、午前中は京都で業務を行ない、15 〜 16 時には移動しはじめて、そのまま直帰しました。

京都〜東京〜自宅への 4 時間の旅路をイヤホンをしながら移動していました。

そして、自宅最寄り駅に着いたときに気付いたのです。

「あれ…なんか耳が変だな…?」

この時の症状は以下の通り。

  • 両耳の低音域の耳鳴り (ゴーッというような音)
  • 両耳の閉塞感 (常に何か詰まっているような感覚)
    • 飛行機に乗ったときに気圧に変化で耳がおかしくなる状態が、何度耳抜きをしてもずっと続いているような感じ
  • 両耳で低音が聞き取りにくい

中音〜高音域は普通に聞こえるので、テレビを見ることはできるし、他人と会話もできます。

症状で調べてみると、突発性難聴や騒音性難聴、メニエール病といった病気が見付かり、突然発症したことや、寝不足や二日酔い、久々の出張ということもありストレス性という可能性も高いなと感じて、その日は寝ました。

5/17 (水)

朝起きても治っていない! これはいよいよ何らかの病気だと思い始めました。

一晩寝てストレスは解消したと考えるとストレス性以外の難聴、例えば騒音性難聴でしょうか。移動中ずっとイヤホンをつけており、音量はそこまで大きい自覚はありませんでしたが、耳が破壊されてしまった可能性があります。

「難聴の治療は早い方が良い、できれば 48 時間以内」というような情報をインターネットで見付けていたので、この日に耳鼻科を受診しようと思ったのですが、かかりつけの耳鼻科は水曜定休日のため、「まあストレス性の可能性もあるし、もう一日様子を見てみるか〜まだ発症して 24 時間だし…」となって、この日は家で過ごしました。

5/18 (木)

朝起きると、左耳の耳鳴りは無くなっていました。右耳の耳鳴りは継続していましたが、昨日よりはマシになった気がします。

そうは言っても右耳の耳鳴りは継続しているため、耳鼻科を受診しようと家を出ました。が、何と近所のかかりつけ耳鼻科はこの 1 週間学会参加のため休診だったのです。

さすがに 1 週間待つことはできないので、一旦家に戻りインターネットで別の耳鼻科を検索し、そこを受診しました。

まずは耳の中をカメラで観察し、健康診断でやる聴覚検査の難易度が高いバージョンの検査と、あと鼓膜のやぶれを検査するためにだんだん圧力の掛かる耳栓みたいな検査をしました。

そこで、医師から説明を受けます。

突発性難聴だと思うので、紹介状書くので大学病院いってください。今日はもう初診おわってるから、明日の早い時間に行って」「なるほど…」

この日はだんだん良くなりつつあったので、せいぜい薬処方してもらう程度でしょと油断しており、大学病院送りは想像していませんでした。

難聴で大学病院行きになってしまった場合のことを調べます。入院するケースもあるようです。突然入院だとだるいかもしれない…。身体はこんなに元気なのに…。

5/19 (金)

朝起きると、右耳の耳鳴りも無くなっていました。しかし、やはり右耳は音が聞こえにくいです。

「ちょっとだけ音が聞こえにくい」ことを自覚することは難しいのですが、片方の耳だけ聞こえにくいと「物音がする方向が分からなくなる」という現象が起きるのでとても面白いです。

キッチンで食器を洗っていると、水の音が何故か右側から聞こえて感じてきて、使っていないガスコンロで何か炒め物をつくっているような音と錯覚してしまいます。まあ、目で見れば分かるので「おもしろ〜い」とかいってましたが。

そして大学病院へと向かいます。そろそろこの文章を書くのにも疲れてきました。

  • 近所に総合病院があり、かかりつけ耳鼻科はその病院と提携しているので恐らくそこが紹介されるはず
  • しかし、かかりつけ耳鼻科にいけなかったため、ちょっと遠い大学病院を紹介されてしまった
  • 電車とバスを乗り継いで 30 分くらい掛けてその大学病院にいった
  • 直前に竹田くんを読んでしまったので大学病院は若干怖かった
  • コロナでも何でもないのに何故か体温が上がってしまい、看護師から「コロナじゃないですよね…?」と何度も疑われ、何度も体温を測らされた
  • 前日にやったのと同じ検査をまた行なった
  • 最終的に「突発性難聴か、メニエール病か分かんないので、両方の薬出すのでまた来週来てね」といわれた
  • メニエール病向け処方であるイソソルビドという液体の薬が激マズで大変
  • ステロイドを処方され、医者や薬剤師から「絶対に飲み方は守ってくださいね!!!」としつこく言われた

5/20 (土)

  • 完全になおった
  • 完全になおったが、ステロイドが処方されてしまった結果、絶対飲み方を守らないといけないので薬を 10 日間飲み続けることになる
  • イソソルビドは勝手に辞めても何も起きないだろうけど 1 週間飲み続ける

5/21 (日)

  • 完全になおった
  • 何なら音が聞こえすぎる
  • いままで低音域が聞こえていなかったのが、突然聞こえるようになると、世界の音がめちゃくちゃうるさくてイライラするようになる
  • 精神の安定をはかるために耳栓をして生活をしていた

5/26 (金)

  • 再診 + 再検査をした
  • 「聴覚検査の結果も基準値になったので治りましたね〜、でも薬がまだ残ってると思うので絶対最後まで飲み切ってくださいね!!!!」「はい…」
  • イソソビルドはめっちゃ不味かったけど、毎日飲んでるど、飲まなくてよくなったあとは少し寂しい感じがした

まとめ

耳は大切にしよう!