帝京大学理工学部情報科学科 通信教育課程 に 3 年次編入する話

最近は社会人になってからの大学や大学院への入学が人気ですね。私は 20 歳に高専を卒業し、その後社会人としてソフトウェアエンジニアをやっていたのですが、 31 歳で帝京大学理工学部情報科学科 通信教育課程に 3 年次編入をしようと思い、資料請求やら応募やらをやって合格通知まで辿り付いたので、そのメモを書いておきます。

  • 大学に資料請求する
    • ウェブ (テレメール) で請求できる
    • 2020 年度の資料は 12/12 ごろに発送された
      • 早めに準備したかったけど、それまでは 2019 年度までの要項しか見れない
    • 内容は PDF でウェブから閲覧可能だが、募集要項の冊子に個別の受験番号が印刷されているので物理的に取り寄せる必要がある
  • 編入に必要な書類を準備する
    • 高専
      • 卒業証明書、成績証明書
        • 遠方なので郵送で依頼する必要がある
          • 申請書が公開されているので PDF を印刷
          • 本人確認書類 (免許証) の写し
          • 返信用封筒 (角 2 サイズ)
            • コンビニで入手可能
            • 140 円切手を貼り付ける
            • 返信用の住所 (自宅住所) を宛名に書く
          • これらを入れた封筒を高専に送る (140 円切手)
      • シラバス
        • 本来はウェブで公開されているはずだったが、私が在学中だった分は公開されていなかった
          • メールで問い合わせて PDF を入手
            • 150 ページあった
              • コンビニで印刷する
              • ネットプリントだと 1 枚 20 円だが、 SD カードに入れていけば 1 枚 10 円で印刷可能
                • 普段なら気にしないけど SD カードに入れるだけで 1500 円お得になるので SD カードに写して印刷する
    • 健康診断
      • 全日制の大学は入学後に一斉健康診断をすると思うけど、通信課程だと自前でやる必要がある
      • 募集要項の説明には「学校保健安全法施行規則に対応した健康診断をしてください」とあるが、具体的に何なのかよくわからないし、近所のクリニックに確認してもよくわかってないので自分で対応するプランを組み立てる必要がある
    • 身上調査書
      • 家族の住所や電話番号、勤務先などを記載する必要があるが、オッサンになるとそういった情報を一切知るタイミングが無くなってしまう
        • 1 年に 1 回連絡するかしないかくらいの連絡を家族に取って、住所や勤務先を聞いてまわる
      • 身元保証人が必要だが、生計が独立していて〜みたいな感じになる
        • オッサンともなると親は年金暮らしで自分が扶養してたりするので親を身元保証人にできない
          • 1 年に 1 回連絡するかしないかくらいの兄弟に身元保証人を依頼する
        • 保証人は各々の押印が必要
          • 家族は沖縄に住んでいるので東京から書類を送って押印してもらい返送してもらう必要がある
    • 志望動機
      • 無試験入試なので、書類不備とか志望動機がやばい内容じゃない限りは問題なさそう
        • 貴学で学びをやっていくぜみたいな文章を 600 文字くらい考えて 自筆 で書く必要がある
        • 適当に PC で推敲したあとに、あとはひたすら手書きで転記しましょう
    • 返信用ハガキ
      • 63 円切手が必要
    • 顔写真
      • 3x3cm の証明写真が 2 枚必要
        • 近所の証明写真機をいくつか見たけど 700 円が最安値でした
        • 時間的余裕があるなら自前で撮影してコンビニプリントでもよさそう
        • そもそも 3x3cm というフォーマットの写真を撮影できる証明写真機は存在しないので 4x3cm みたいなやつの上下を切って無理矢理 3x3cm に収めると言うアプローチが必要
          • 証明写真機によっては 3x3cm に切ると顔が切れちゃうものがあったりしそうなので要注意
    • 振込票
      • だいたい 20 万円くらいを銀行窓口で振り込み、振り込んだ明細の記載された志願書を大学に送る必要がある
        • MUFG だと振込手数料が無料
        • 現金を用意して窓口がやっている時間帯に銀行に行く必要がある
    • 書類送付
      • 書留で送る必要があるので、ポスト投函では無く窓口にいく必要がある
      • シラバス (150 ページ) のせいで重量がめっちゃ多くて、結局 900 円くらい掛かった

それから数日間、書類不備が無いことを祈りつつ、自分の持っている単位が無事 3 年次にコンバート出来ることを祈ります…。

さて、ここまでに掛かった費用を計算すると、

  • 高専に送った申請書 .. 20 円
  • 本人確認書類 (免許証) の写し ... 10 円
  • 返信用封筒 (角 2 サイズ) ... たくさん入って 200 円くらい
  • 140 円切手 ... 140 円
  • 140 円切手 ... 140 円
  • シラバス 150 ページ印刷 ... 1500 円
  • 健康診断 ... 4000 円
  • 東京から書類を送って押印してもらい返送 (定型外 84 円 x 往復分) ... 168 円
  • ↑ のための封筒 (長形 3 サイズ) ... たくさん入って 200 円くらい
  • 63 円切手
  • 顔写真 ... 700 円
  • 書類送付 ... 900 円

だいたい 8041 円くらいですね、ボールペンやノリと言った消耗品はすでにあるものとしてカウントしています。さらにここに入学金 + 学費などで 20 万円程度を振り込む必要があります。なので入学までに自由に使える現金が 21 万円くらいは欲しいところですね。

ちなみに、書類を用意するために日中に行動する必要がある (健康診断や銀行窓口にいく) ので、ある程度時間を柔軟に使えるような条件 (裁量労働など) で働いているか、有給を取得する必要があるでしょう。健康診断は即日診断書を書いてもらえないので 2 日必要ですが、診断書受け取り後に銀行窓口と郵便局にいけば有給消費は 2 日で抑えられるかもしれません。私の場合は裁量労働制なので良い感じに行動することで有給を使わずに全部準備できました。

帝京大学の通信は 1 年間の学費がたったの 15 万円なので、次年度からは 15 万円を払えば学生を続けることが出来ます。 3 年次編入なので最短卒業で必要な年数は 2 年。もちろん教材やスクーリングへの交通費など諸々諸経費はかかるので 35 万ピッタリと言うわけではないのですが、 2 年なら 50 万もあれば卒業できるんじゃないのかなと予想しています。

私が 20 歳当時、進学をせずに就職をした理由の一つに実家の経済的な理由が少なからずあったわけですが、年 15 万で編入して卒業して学士が得られるんなら、社会人になってからもっと早いうちに通信制大学にいくという選択をしてもよかったなあと今更ながらに思いました。思っているだけではどんどん歳をとってしまうので行動をおこしたのですが、もし高専から何らかの理由で進学せずに就職した人は、このような選択肢もあるよと言うのを知ってもらえれば幸いです。