石原夏織のニコ生

体育館では様々なオタクイベントが行なわれていた。その一つに、石原夏織さんが公開録音のゲストとして出演するというものがあり、石原夏織さんの出演はゲストであったので数分だったが、無事出演を終えた。

その後、体育館の隅で石原夏織さんによるニコ生が始まろうとしていて、「あ、公録からそのままニコ生やりにきたのか」みたいな話をした。ちなみに公式ニコ生的な設備ではなく、三脚にカメラがありその下にノート PC が置いてあって、普通に自分一人で全部やるというスタイルだった。

しかしその時、体育館のステージの方で、学生による残念なインフィニットストラトス劇みたいなものが始まった。それがなぜか大人気で、石原夏織さんのニコ生のエリアがどんどん押し潰されるという状況になった。

僕も正直ステージの方を見ていてしまったのだが、気がついたら石原夏織さんは画用紙に落書きをしていた。もの凄い熱狂の中ニコ生をやっていたせいで、声が一切通らなくなっていたのだろう。

ステージを見たい人たちが石原夏織さんのニコ生の周りに押し寄せていて、石原夏織さんを見たい僕は最終的にカメラの横くらいまで来てしまっていた。また、後ろの人から「おれはステージがみたいんだ」と言わんばかりに押されていて「このままコケたら夏織ちゃんにぶつかって大惨事だ」と思って、強く体勢をキープしていた記憶がある。

石原夏織さん、このような地獄の中でニコ生をしていたのにも関わらず、全く周囲には動じないという感じで、さすがプロだなという感じだった。