Facebook アプリはパーミッションの利用方法をユーザに教えてから要求してほしい

Facebook アプリで追加パーミッション ("ウォールへの投稿"とか) を拒否すると、アプリが壊れることが多い。というかまともに動いたアプリに出会ったことがない。とあるアプリは内部 Error みたいな画面が出て、なにも操作できなくなった。また別なアプリでは、 "ウォールへの投稿" という追加パーミッションを必死に取ろうと無限ループしてしまった。仕方なく何回かループした後に許可したら、今度はブラウザが無限にリロードして、やっぱりなにも操作できなくなった。

Facebookパーミッションにはいくつか種類があり、その中に Extended Permission と言うものがある。これが所謂「追加パーミッション」なのだが、追加パーミッションはエンドユーザが個別に拒否/許可が出来るようになっている (下図では、右側の×ボタンを押すと Post on your behalf の権限だけ拒否することが出来る) 。

http://farm8.staticflickr.com/7135/7588832416_0caed74d6b_b.jpg

追加パーミッションの多くは、「他人の情報を取得」したり「ウォールへ投稿」をするようなもので、端的に言えば「アプリによっては他人に迷惑を掛けてしまう可能性のあるパーミッション」がこれになっている。

アプリの性質にも依ると思うが、そもそも追加パーミッションが無くてもアプリは最低限動くように設計・実装されているべきである。例えば、ユーザは占いアプリで占いはしてみたいが、その結果が気にいらない等の理由でウォールに投稿はしたくないならば "ウォールへの投稿" だけ個別に拒否すれば良い、といったようなことが出来るべきである (Facebook の仕組み上は出来るが、アプリが手抜きしていると出来ない) 。

そもそも、 Facebookパーミッションは後から追加して取得できるので、必要になったタイミングで取得すればいい。占いアプリだと「この結果を共有しよう!」という画面が出てきて "ウォールへの投稿" のパーミッションを要求すれば良いのだ。それならば何故ウォールに投稿したいのか明確なので許可することが出来る。もしアプリの素性が良く分からないまま "ウォールへの投稿" を要求されたら、それはスパムアプリかもしれないので僕ならそのパーミッションを拒否をするだろう。

アプリの初回接続時に追加パーミッションを拒否しても、ひたすら追加パーミッションを取ろうとしたり、どういう理由でそのパーミッションが必要なのか言わないアプリが多いと思う。そのアプリが健全なアプリかどうかは別問題である。何に利用されるか言われないままパーミッションを取ろうとしていることが問題なのだ。もし、「このアプリはスパム的なことはしないし、アプリを信じてパーミッションを許可してほしい」とか言うアプリデベロッパーが居るならば、とても危険な思考だと思う。信じたユーザがスパムアプリが幾度となく蔓延させてしまったことを知らないのだろうか。

アプリデベロッパーはパーミッションの取得には慎重になるべきだし、取得する際には丁寧に説明してほしい。ずさんなアプリが増えれば増えるほど信用する人はスパムアプリを拡散してしまうし、信用しない人は Facebook アプリなどと言うものは使わなくなってしまう。ユーザはパーミッションに対するリテラシーがどんどん下がり、このままだとパーミッションというものの意味が無くなってしまうのも時間の問題だと思う。

追記

  • 図を追加 (07/17 17:00)